雑 多 な 備 忘 録

◆ワールドエンドヒーローズにハマった話

個人的な備忘録のようなものです。二番煎じは重々承知の上での諸々の考え事など。

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ここ最近、いろいろと疲弊していたこともあって、何か新しいことを始めようと『ワールドエンドヒーローズ』のプレイを始めました。
ときメモGS4の情報収集のために購入していたビズログでチラっと目にしていたアプリゲーム。「(これは…きっと触れたらハマってしまうキャラだ…)」と見て見ぬフリをしてきたのですが、自分が思っている以上にシナリオが面白く、気になっていたキャラは予想以上に自分の好きな要素が詰め込まれていました。浅桐真大……。

 

*10月13日/DLしてみる
まずは試しにサラッとプレイ。第一印象は『絵に描いたようなホビアニ感』でした。ランク上げ用と思われる『エリアミッション』でのトンチキ日常ストーリーに笑かされたのですが、本編である『メインストーリー』がメチャクチャ濃密な内容で、完全に油断していた…。
『関係性』や『行間読み』が好きな人は間違いなく好きなコンテンツ、ということは事前情報として頭には入れていたのですが、想像以上だった。色んなことが意味深で、明るい振る舞いの中にも不穏な雰囲気がまぎれているというか。メインストーリーを読んだ後に、エリアミッションでの何気ないセリフに対しても思うところが出てくる。コレは凄い。

 

*リセマラをケツイ
これはちゃんとプレイしてみようと、気になっていた浅桐真大を出すためにリセマラを始める。

 

*10月15日/リセマラ完了、本格的にプレイ
チュートリアルの10連でひたすら粘りました…が、めちゃくちゃ時間がかかった…。長い戦いだった…。途中2枚SSRが来て揺らいだけども、浅桐真大を引きたかった…のだ…。
そんなこんなで、およそ2週間ほど(29日時点)でランク70を超えることができ、メインストーリーも追いついた(夢中だった)。個人的に追加メインストーリーが0時ではなく、12時解禁なのありがたい(寝れなくなるので)。


*以下ネタバレありの雑多なプレイメモと考え事

・システム面
トップ画面にバッテリーの%と、時計があるのは地味にありがたい。ゲーム自体はいわゆるポチポチ系。サイドエムのP(いまでは窓際族)だったこともあり、プレイ自体は苦ではなかった。むしろ早く順応できた。丁度、復刻イベントも開催していたので試しがてらに走ってみたが、まさにモバエムのマラソンっぽさがある。ランキング次第でダイヤが貰えるのは嬉しい(そしてすぐ砕く)。

・『指揮官』と『プレイヤー』の各目線
私が操作する『指揮官』に話しかけているのか、私という自我がある『プレイヤー』の私に話しかけているのか分からないコメントも多い気がする。「この戦いに何を求めている?」というトップ画面のセリフも意味深だ。私も知りたい。アプリ起動した際に出てくる案内画面に「最後まで無料で遊ぶことができますが(略」とあり、「最後まで」ってことは、ストーリーが完結するタイプのアプリなのか?『最後』という言葉が重い。

・プロローグからのアレコレ
この時点で既に世界の終わり状態で絶望感がすごい。櫻井孝宏氏だもんな…とCVで考察してしまいがち。終わりを思わせるプロローグからのはじまり方はループしているんじゃないのかと思ってしまう。メインストーリー第1章は慎くんがヒーローになる話から始まるが、浅桐真大の「お前(慎くん)はモブだが俺の世界の登場人物になりたいか?」という旨のセリフといい、トリガーとなる人物が現れるまで『世界』が繰り返すポリリズム…している?ワールド・コードに突っ込み、高次元の存在のメッセージ汲み取って時間軸ワープという、インターステラーのような事をしている…?神ヶ原さんがレコードを聴いていたけども、なんというか世界が『レコード』で、登場人物たちがその上で踊らされている感よ。『RE:』?

・エリアミッション/崖縁高校地域
商店街の人たちを避難させるくだりで、パトロール前に「今日のハッピーエンドに必要なアイテムだ」とソースを持って出かけていて、そのときは『???』状態だったんだけれど、道中お米やキャベツをもらったり、「コロッケを絶対売らねば…」と店に籠城していたコロッケ屋さんの店主を助けるというエンディングに。「お米、キャベツ、コロッケ!そしてソース!?」とチームメンバーがハッとし(???)、「ハッピーエンドだな!」とまとめる浅桐真大に対して、私は少しゾッとした…。考え過ぎなのかもしれないが、不穏だ……。「エンディングが決まっていようと、過程はドラマを描く」というのも、メタいんだよな。開発者なのか?

・浅桐真大の『666』
ヨハネの黙示録…。666回目に現れるケモノは浅桐真大なのか、それとも『指揮官』なのか、『プレイヤー』なのか。作中のヒーロー(高校生)、いくら地球を守るために選ばれたといっても、人体強化していたり、されていたり、そもそも現実世界における自然の摂理から反しているのも気になる。

・崖縁工業高校と浅桐真大
泥水飲みながらのし上がっていくような感じが週刊少年誌の展開のソレで胸打たれる。浅桐真大に関しても、飄々としつつ、無茶苦茶のように聞こえる発言も、実験と検証を繰り返した上でだろうし、影で努力をしているのが見えるのでグッと来る。生き様カッコイイ。
幼少期に自分の限界に絶望し、人体強化を繰り返してヒーローになれたはいいが、「ヒーローはいいものではない」、「高みから見下ろし、そう演じているだけだ」と気付き、また絶望してもなお「この舞台のヒーローとしてドラマチックな過程を残そう」と行動に起こしているのがね。
自分がどんなに頑張っても、努力をしていないヤツが『自分の難関』を軽々と成功し、絶望しているところに事故って、自身を修理(強化)したら、難関だった事が成功してしまったという、ちょっとした呆気なさもなんか……切ないものがある。恐らく、これらは全キャラにも言えることなのかもしれない。

・ヒーロー
ワヒロ、世の中の『ヒーロー』という概念に対してのアンチテーゼなのか?ウテナの『王子』のソレのような。『ヒーローなんて、かっこいいもんじゃない』というキャッチに全て含まれている気がしてならない。でもつまるところ諸悪の根源は、何も知らない、悪意のない無神経さや無邪気さを振りまく「人間(モブ?)」でもありそう。そんな中で、浅桐真大がドラマチックで夢があるドラマや漫画、ゲームなどの『フィクション』を愛し、過程を描こうとしているのが…何とも言えない気持ちになる。ヒーローってなんだろうか…。ヒーローに縛られている…。

 

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いろいろ書いたけども、本当に行間から見える世界の広がりが凄まじい。ヒーローという立場ではあるが、いつか彼らに平穏な日常が来てほしいな…。と、思うこの頃である。ワヒロ楽しい…。